5月2日、土曜日は雨が降ろうが槍が降ろうがダイジョーブ
懐かしの名画劇場 午後2時からちょっとマチネー
「喜びも悲しみも幾歳月」
監督: 木下恵介
主演: 佐田啓二、高峰秀子
海の安全を守るため、日本各地の辺地に点在する灯台を転々としながら厳しい駐在生活を送る灯台守夫婦の、戦前から戦後に至る25年間を描いた長編ドラマである。
1956年に雑誌掲載された福島県塩屋埼灯台長(当時)田中績の妻・きよの手記から題材を得て、木下監督自身が脚本を執筆した。全編に渡りカラー映像で撮影され、単なるホームドラマの枠を超えて日本各地の美しく厳しい風景を活写した大作で、公開当時大ヒット作となり、同年の芸術祭賞を受賞した。
若山彰の歌唱による同名主題歌の「喜びも悲しみも幾歳月」も大ヒットし、後世でも過去の著名なヒット曲としてしばしば紹介されている。
観音崎、御前崎、安乗崎、野寒布岬、三原山、五島列島、瀬戸内海の男木島、女木島など全国でロケーション撮影を敢行し、ロードムービーの一種としても楽しめる作品である。
後年、3度に渡りテレビドラマ化されたほか、1986年には木下監督自身により時代の変化を加味したリメイク版『新・喜びも悲しみも幾歳月』も映画化されている。 ―ウィクペディアより―
しっかし”時代の変化を加味”って、、、原作の時代背景だからこその重みが無くなるよッ!こういう映画はオリジナルに勝るもの無しだよ。ここが木下恵介のヤワなところかなぁ。われわれが学生の頃、マージャンをしながら自分を鼓舞するために蛮声を上げて唱っていたのは、唄の中に盛り込まれたパセティックな状況を充分理解したうえでのこと、その時代をともに生きてきたからこそのパロディだったと、今にして思う。クールという言葉と、これほどかけ離れたものはちょっと他になかった。まあでも、ちょっとバカにしていたかな?ごめんなさい!今は廻り回って、こういう物語のほうが反ってクールになっちゃった。