炭水化物溺愛症候群

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なんでこう炭水化物をいっぱい食べなくちゃあ気が済まないのか、いつの頃からだろう?まあ、太りだした頃からなんだろ~けど、、、お米でも麺類でもなんでも。例えばスパゲッティを造るとする。エイヤッとたぎる湯にスパゲッティを投げ入れる。5秒ほどして、今入れたのでは足りなかったんじゃなかろ~かと不安の入道雲がムクムクと急上昇。そこでたまらず十本ほど投げ入れる。そのあとにもう少し、てんで、三、四本未練がましく放り込む。ちょっと躊躇して最後の一本を入れる。又ある時は、ふと握った袋の方を見ると、もう中途半端な残り方。ええいッとばかり残りも入れちゃう。という具合で、スパゲッティを造る時にここが一番悩むところとなる。

そんなところで悩むなよ、という意見もあるだろ~が、常に不足という戦後の食料事情を横目で見て育った世代としては、自分の家で造っていながら「ウマかったけど喰い足りない」という事態だけは避けたい。それだけはカンベンね、という強迫観念にアタマを締めつけられて、いつも多めに多めにと造ってしまう。そしてこれも戦後スグ世代の特徴、メシ(麺)があればおかず(ソース)が少なくてもイケル。だからいつも余裕を持って多めに投入と相成る。この反対はイケナイ。ソースがダボダボと多過ぎたりしたら残してしまう。あるいは、鍋に残してしまう。捨てられない。冷蔵庫に入れておいても食べる気もなく付け合わせるものも無くやっぱり棄てる羽目になる。これは避けたい。で、ナンダカンダ言ってもやっぱり炭水化物系(元手の安いほう)を多めに造ることになる。そして山盛りになる。それを普通に喰ったとしたら当然余る。余ったらどうするか?捨てることになる。しかしホントに捨てるのか?捨てられない。これまた戦後の食料事情が絡んでくる。食べ物を捨てるなんてことは出来ない!したがって残る選択は一つ。全部喰ってしまう。これじゃあ、、、救いようのないメタボ地獄。戦後戦後って戦後のせいにばかりできる問題じゃないだろ~ッ。

お釈迦様~、この餓鬼をお救いくださ~いッ!

 

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